基本情報技術者試験受験1回目(2021年度下期)の不合格体験記です.単純に勉強時間が足りていませんでした.教訓として敢えてここに書き残しておきます.
当初の予定
当初は,大学の夏休み期間(約2ヶ月弱)を利用して短期集中的に学習を進め,一発合格を狙うつもりでした.基本情報技術者試験合格に必要な勉強時間は,情報処理について一から学習を進める場合で200時間程度とされています.私は,大学で情報系を専攻しており,2021年度上期の情報セキュリティマネジメント試験に合格していたことから,実際に必要な勉強時間は200時間よりも短く150時間程度と見積もり,150時間÷50日=3時間/日 程度勉強すれば,合格を十分に目指せると考えていました.今思えば,この考え方自体甘く,実際に150時間も勉強時間を確保出来ませんでした.また,インプット学習(参考書の読み込み)に時間をかけてしまい,実践的なアウトプット学習(過去問演習)が足りていなかったことが直接的な敗因です.午後試験に至っては,過去問を1問も解くことなく(軽く目を通した程度で)受験することになってしまいました.当初の計画で余裕を持った勉強時間を確保していれば,仮に参考書の読み込みに想像以上の時間がかかったとしても,試験本番までには間に合わせることが出来たのではないかと後悔しています.
午前試験
参考書の読み込みに時間をかけたものの,難解な分野・単元等は流し読みしてしまったことから,全体的な知識の習得度は低く,過去問演習にもあまり時間を取れなかったことから,最終的に68.75点(80問中55問正解)で午前試験をギリギリ通過しました.(基準点調整等が無ければ,午前試験・午後試験共に60点以上で合格) 試験直後の感覚としては,正直なところ午前試験不合格さえ覚悟しました.試験会場を後にして間もなく届いたスコアレポートを見て,午前試験をギリギリ突破していることを確認し一安心しましたが,午後試験への不安は払拭されることなく試験に挑むことになります.
基本情報技術者試験の午前試験は,過去問からの流用(再出題率)が高いことで有名です.(CBT試験になってからは,問題が非公開になってしまったので直近試験の分析は出来ていませんが,それでもやはり過去問演習&解説を通して得られる知識もあるので,過去問演習は重要であると筆者は考えています.)極端な話,手っ取り早く点数を上げたければ,過去問&その答えの丸暗記という方法もあるわけです.もちろん,午後試験や初見問題への対応力が付きませんし,何より十分な知識が得られないので本末転倒になってしまいますが,午前試験は基本的に知っているか知らないかの2択(知らなければ,\(\frac{1}{4}\)の確率に賭けることになりますので,どのような手段であれ自信を持って正しい選択肢を選べるようにしておきたいものです.)
午後試験
午後試験に至っては,過去問を1問も解いていない状態で挑むことになったので,受験前から不合格になる覚悟でいました.「(基本情報技術者試験までは,午後試験も選択式問題なので)何かの間違いで合格しないかな...」というほんの僅かな望みです.結果は,52点.現実はそう甘くは無いようです.仮に本当に運が良く,勘で答えた記号が全て正解で合格していたとしても,あまり嬉しくは無かったでしょう.演習不足が如実に反映された結果だと思います.
ちなみに参考程度に書いておくと,私がこの時選んだ問題はソフトウェア設計とプロジェクトマネジメントです.この2題は,比較的読解力が要求される問題であったので,両方とも70%以上の正答率でしたが,データ構造及びアルゴリズム,表計算が大幅に足を引っ張り,結果としては不合格でした.「この問題を選んだから不合格」と言いたいわけではありませんが,問題選択は実際に重要な戦略であると考えています.
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