大学で教職課程を履修するメリットとデメリット

 みなさんこんにちは。理工系大学生の日常ブログ「I-Blog」の管理人です。今回は、「大学で教職課程を履修するメリットとデメリット」について記事を書いていきます。私自身も大学で教職課程を履修していますので、実体験を交えながらメリットとデメリットについてまとめていきたいと思います。

メリット

【3つのメリット】

1.教員免許が取得できる
2.就職の幅(選択肢)が広がる
3.教育に関する専門的知識・技能を習得できる

教員免許が取得できる

 そのための教職課程なので、当たり前と言えば当たり前ですが、教職課程で開講されている科目を全て履修・修得し、教育委員会に申請することで教員免許(教育職員免許状)が授与されます。(大学によっては、教務の方が教育委員会への申請手続きを代行してくださり、卒業と同時に教員免許が授与されることもあるようです。)

就職の幅(選択肢)が広がる

 教員免許は業務独占資格ですから、基本的に教員免許を持たない人が教壇に立つことはできません。つまり、教職に就く際には教員免許が必要になります。卒業後に通信大学などに通い、教員免許を取得することも可能ですが、在学時に取得した方が圧倒的に時間もコストもかかりません。

教育に関する専門的知識・技能を習得できる

 教職課程では、教職論や教育社会学、教育心理学、教科教育法など教育に関する専門科目が多数開講されています。学校教育だけではなく、家庭教育や乳幼児教育などに触れることもあり、子どもの教育について考える良い機会になるでしょう。

デメリット

1.卒業要件(査定)外科目を多く履修しなければならない
2.他の科目の勉強などに使える時間が少なくなる
3.(教員免許には有効期限がある)

卒業要件(査定)外科目を多く履修しなければならない

 教職課程で開講されている科目は大きく分けて以下の4つの科目群に分類されます。

  1. 教育職員免許法施行規則第66条の6に定める科目
  2. 教育の基礎的理解に関する科目等
  3. 教科及び教科の指導法に関する科目
  4. 大学が独自に設定する科目

 1、3、4番の科目群は、教養教育や基礎・専門科目の必修、選択必修、選択科目にも該当する科目が多く、卒業要件単位として認められる科目が多いため、計画的に履修すれば卒業要件と教職課程を同時に満たせる一石二鳥となります。しかし、2番で掲げた「教育の基礎的理解に関する科目等」の科目群は、残念ながらほとんど全てが卒業要件外(査定外)科目となってしまいます。その数は、取得を希望する教員免許の校種・教科などにも左右されますが、23単位程度。単純に考えて、「他の学生よりも4年間で20単位程度多く履修しなければならない」という認識で良いでしょう。

他の科目の勉強などに使える時間が少なくなる

 前述の通り、他の学生よりも4年間で20単位程度多く履修しなければならないのは事実ですが、各学期単位で見れば、他の学生よりも3~4単位ほど多く履修する程度です。そのため、そこまで気に病む必要はありませんが、それでも教職課程に時間が取られる事実は否めません。

(教員免許には有効期限がある)

 この項目だけカッコ書きしたのは、早ければ2022年度中に教員免許更新制が廃止される見込みになっているためです。一応、現行の更新制について触れておきます。現行法では、教員免許の有効期間は所要資格(必要学位と単位)を修得してから10年となっています。10年を過ぎると、教員免許更新講習を受講しなければなりません。つまり、大学を卒業してから教職に就かずに10年を過ぎると、教員免許が失効してしまい、宝の持ち腐れになってしまうリスクがあります。ただし、今後はこれらの更新制は廃止され、代わりに新たな研修制度等が導入されることでしょう。

結論

 教職課程を履修するかどうかで迷っているのであれば、取り敢えず履修してみると良いでしょう。理由は、途中で履修を離脱することもできるからです。(私が知っている限りでは、1年次前期から1年次後期にかけて7名ほどが離脱しました。)ただし、時間を有効活用するためにも可能な限り早期に教職課程を継続して履修するか離脱するかの決断をすることが大切です。

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