応用情報技術者試験合格体験記

ap-exam 情報処理技術者試験

 2022年10月9日(日)に実施の令和4年度秋期試験応用情報技術者(AP)区分を受験してきました.本記事では,受験までの勉強方法・時間,受験した感想,自己採点の結果を紹介します.

受験の動機

 令和4年度上期(5月)実施の基本情報技術者試験に合格したので,その記憶が新鮮なうちにレベルアップを図ろうと思ったからです.大学の夏休み期間を利用して受験勉強をする想定でしたが,集中講義や旅行の予定があったため,今期の受験を見送るかどうかギリギリまで迷いましたが,結局,「ダメもとでも受験してみよう!」と思い,申込締切直前に受験申し込みを行ったことを今でも覚えています.

勉強方法・勉強時間

午前試験編

 基本情報技術者試験の受験勉強で習得した知識が比較的鮮明に残っていたことから,参考書の読み込みは行わず,いきなり午前試験の過去問演習から入りました.午前試験の過去問演習に活用した教材は,以下の通りです.


 基本的に出題範囲は,基本情報技術者の午前試験と似通っていますが,各設問の難易度は基本情報技術者に比べて深掘りした内容が問われているので,難しくなっていることを痛感しながらページを進めていきました.応用情報技術者の午前試験は,他区分(基本情報,高度など)からの再出題も含めて全80問中実に半分に相当する約40問が過去問の再出題で構成されています.(合格基準は60%以上なので,過去問+αで十分に午前試験の合格が狙えます.)初見問題や午後試験への対応力をつけるために,過去問&その解答の丸暗記は可能な限り避けつつも,難解な問題については一部丸暗記したものもあります.上記の内容に3週間ほど(しか時間が取れませんでした...)取り組み,午前試験の過去問を解いて合格点前後(55~70点程度)が取れるようになったら,午後試験の対策に入りました.

午後試験

 午後試験対策参考書兼問題集の鉄板である「応用情報技術者 午後問題の重点対策」を購入し,午後試験の過去問演習と解法テクニックの習得に努めました.(この本は,実際の試験会場でも非常に多くの方が使用されており,“鉄板”の参考書であることを強く実感しました.)

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 重点対策で私が取り組んだ問題は,以下の通りです.試験当日まであまり時間が無かったことから,(結局のところ,午後試験対策に取り組めたのは2週間程度でした.)午後試験対策の初期段階で,選択問題をある程度決め打ちしていました.

・情報セキュリティ(必答)
・経営戦略(以下,全て選択)
・プログラミング
・組込みシステム開発
・情報システム開発
・システム監査

 試験当日は,経営戦略,プログラミング,組込みシステム開発,情報システム開発,システム監査の5題から4題を選択(試験当日,実際の問題を見て判断)して解答するつもりでした.ところが,実際に蓋を開けてみると,試験当日の章で後述しますが,ネットワークが比較的簡単(情報セキュリティ寄りの問題)であると判断したため,元々想定していたプログラミングあるいは情報システム開発に代わり,急遽ネットワークを選択しました.

試験当日

 自宅から受験会場までバスと電車を乗り継ぐこと約2時間かかるため,当日の朝は5時台に起床し,朝食を済ませて自宅を出発しました.また,試験当日の事について事前に調べた際に別の方が書かれているブログ記事にて「当日の試験会場周辺の飲食店,コンビニは混雑する.」という趣旨の記述があったので,自宅最寄り駅のコンビニで予め昼食を購入して受験会場に向かうことにしました.実際に,私の試験会場周辺でも昼休憩(昼食)時間は,かなり混雑していたので,予め昼食を購入しておいて良かったです.

午前試験

 過去問演習の量が足りていなかったので,体感としては初見の問題が多く感じられました(実際は,例年と大差無かったようです.)が,今回の応用情報技術者試験や前回の基本情報技術者試験勉強で培った知識等をフル活用し,手も足も出ない問題は1/4の確率に賭けながらも何とか全問題を無事にマークし,途中退出することが出来ました.昼休憩時間を十分に確保するため,余計な混雑に巻き込まれないために,余力があれば午前試験の途中退出はオススメです.

昼休憩

 途中退出したことで,少し早めに昼食をとることができ,時間的にも少し余裕があったので会場周辺を散歩して試験会場に戻りました.余程早く退出しない限り,午前試験の間2時間近く席に座って問題と睨めっこ状態なので,一旦会場の外に出て周辺を散歩するのは良い気分転換になると思います.(個人的な感想です.)

午後試験

 必答である情報セキュリティの大問に真っ先に取り組んだ後,全ての問題に軽く目を通し,解けそうな問題を判断する作業を行いました.ここで,前述のネットワークラッキー回が判明します.最終的に私が今回解答した問題は,以下の通りです.

・情報セキュリティ(必答)
・経営戦略:ラッキー回?
・ネットワーク:ラッキー回?
・組込みシステム開発:ラッキー回?
・システム監査

 問題を問いた個人的な所感としては,情報セキュリティがやや難しく,経営戦略,ネットワーク,組込みシステムがラッキー回であるといった具合です.(かと言って,相応の点が取れているかと言えばそれは別問題ですが...)
午後試験は途中退出する余力も無く,試験時間最後まで苦闘していたことを覚えています.解答用紙に選択した問題番号のチェックを忘れたらその大問は,0点になってしまうので問題番号の〇囲みと,受験番号,生年月日の記入忘れ・ミスが無いかどうかを入念に確認し,時間切れとなってしまいました.

自己採点

 午前試験については,試験当日の夜8時頃に試験実施団体であるIPAから公式に解答例が発表されていましたので,そちらをもとに早速自己採点を行いました.
64問正解/全80問中(80%)であり,マークミス等が無ければ午前試験は無事に突破出来たものと思われます.

 一方問題となるのはやはり,午後問題です.資格予備校各社から発表される解答速報と配点予想をもとに,自己採点を行いました.自己採点の結果は,以下の通りです.

・情報セキュリティ:10~14点
・経営戦略:8~13点
・ネットワーク:16~17点
・組込みシステム開発:12~16点
・システム監査:8~10点
・合計:5470

厳しめに採点して54点,甘めに採点して70点といったところです.厳しめの方は,IPAが公開している解答例と一字一句でも自分の答案が違えば,基本的に不正解として自己採点しています.一方,甘めの採点では,IPAの解答例と自分の答案が多少書き方が違っていたとしても,(自己判断で)概ね意味合いが一緒であれば,正解または部分点を与えるというような形で採点しました.

12月の合格発表まで覚悟して気長に待ちたいと思います.また,予備校によって解答が割れている設問もあり,改めて応用情報技術者試験の難しさを実感しました

結果(合格発表)

無事に合格していました!

午前試験については,自己採点通り80点,午後試験については甘めに自己採点した70点よりも更に若干高かったです.午後試験については,各設問毎の配点や採点基準等が公開されていないので,詳細は分かりませんが,何はともあれ合格出来ていて良かったです.

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